【オンライン家庭教師】発達障がい・不登校児支援で大切にしていること②【スモールステップ】
こんにちは! 株式会社xEDU代表の高司です。
株式会社xEDUでは
KIPPO Academy
発達障がい・不登校のお子様に対する教育支援サービス
KIPPO Academy ENGLISH
バイリンガル教師と英語を学べる英語学習教室
を運営しております。
さて、今日のテーマは「スモールステップ」です。
私たちKIPPO Academyでは、子どもたちに対しスモールステップで課題を設定します。
アメリカの心理学者のスキナーは、個別学習の必要性を提唱し、プログラム学習という学習方法を考案しました。
その学習方法の背景には【シェーピングの理論】があります。
シェーピングの理論とは、まず第一に現時点で達成可能な目標を設定し、それが安定して達成できるようになったら、少しずつ目標を引き上げ、最終目標を達成することを目指すという理論です。
つまり、簡単に言うとスモールステップで目標を設定しています。
KIPPO Academyでも、この理論をベースに目標を組み立てていきます。
例えば、「時間の管理が苦手。来週の予定の話をしても、忘れていたり、直前まで何度も聞きなおしてきたりよくわかっていない様子なんです」
といった相談があったとします。
※ワーキングメモリーが低いことはWISC-Ⅳの検査で既に判明していることは前提
この相談の文言では、多くの課題仮説が立てられるのですが、まず
①アナログ時計は読めるのか? から始めます。「〇時〇分」と100%の正答率で読めるのであれば、
②デジタル時計は読めるのか? へと続きます。そして
③アナログ時計で、時間の計算はできるのか?
(③-1 3時15分の1分後は? ③-2 3時15分の5分後は? ③-3 3時15分の45分後は?)
とチェックしていきます。
すると、③-3で、3時60分と答えた。
細かく見ると、どうやら「1時間が60分であることを理解できていない」となります。
従って、「1時間が60分であることを理解する」目標のもと、時間の足し算、引き算の学習に入るのです。
もちろん、行う学習では「3時15分の5分後は?」といったことから入り(※これにも「行動モメンタムを生じさせる」という理由がありますがまたいつかの機会に。)ます。そして、
3時15分の45分後は?
55分後は?
1時間15分後は?といった風に、できるようになるまで、何度も何度も繰り返します。できるようになったら、では次は引き算に行こう。では、今度はデジタル時計でやってみよう。…etc
ポイントは、少しずつ課題を上げていくということです。
これによって子どもたちは、本人は知らないうちにできるようになっているのです。
なぜなら、間違いや分からない経験をすることがほとんどないからです。
ですからいきなり、アナログ時計とデジタル時計を混合した問題など出しません。見せることもありません。むしろ、見せてはいけません。
では、少しずつ課題を上げていくために、大切なことは何でしょうか?
それは、課題をできるだけ具体化・細分化することです。
これが出来なければ、目標が実態から大きく乖離したものとなってしまい、子どもたちがいつまでも目標を達成できずもやもやした期間が続いてしまうのです。
KIPPO Academyでは、このスモールステップでの課題設定を大切にしています。
このBlogではKIPPO Academyの実践記録や様々な情報を発信していきます。
お問い合わせいつでも受け付けております。遠慮なくご相談ください。
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